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集合体 / 可測集合族
起こりうることがら全体の集合である、標本空間を で表す.
標本空間は、コイン投げや、サイコロ投げのように、有限個の要素 (標本点) からなるケースだけでなく、
実数の集合 や、区間 ] や、ベン図のように面積が の長方形など、
無限の標本点を含む場合がある.
事象は、 の部分集合であるとしたが、任意の部分集合で良いわけではなく、数学的に、矛盾なく
体系を組み立てるための制限がある.
まず、 の部分集合の集まりとして、 集合体を定義する.
集合体 / 可測集合族の要素を可測集合という.
集合体の例
や の場合を考えると、 標本点は無限個であるため、すべての部分集合の集まりを考えると、 フィールドが大きすぎて、確率をうまく定義できない.
可測空間
と の組 は、可測空間と呼ばれる.
確率測度
可測空間を とする.
数学的には、確率とは、
の各要素 ( の部分集合つまり、ある事象) に から までの値 (確率値) を与えること
と考えることができる.
数学的に矛盾なく体系を組み立てるために、次の条件を満たすように、確率測度 を定義する.
測度
上の条件の 1 と 3 を満たす関数を測度という.
確率空間
標本空間 、 上の 集合体 (事象の集合)、 確率測度 (確率の計算方法)の組 () を確率空間と呼ぶ.
参考
確率・統計 Ⅰ
- A 確率空間と確率変数
- A.1 確率空間
- A.1.1 集合体
- A.1.2 確率測度と確率空間
- A.1 確率空間
-
- A 確率空間と確率変数
現代数理統計学の基礎
- 1 確率
- 1.1 事象と確率
- 1 確率