オムライスの備忘録

数学・統計学・機械学習・プログラミングに関することを記す

【深層学習】MobileNet V3

この記事の読者

深層学習・ディープラーニングの手法の1つである「MobileNet V3」について知りたい.



キーワード・知ってると理解がしやすい

Index

MobileNet V3 とは

2019 年に Google から発表された MobileNet V2 の改善手法.

Squeeze-and-Excite

MobileNet V2 で提案された、Inverted Residuals and Linear Bottlenecks の工夫に、 MnasNet で提案された、Squeeze-and-Excite を合わせたネットワークアーキテクチャ.

Network Search

ネットワークアーキテクチャの最適化を行う.

platform-aware NAS を利用してグローバルネットワーク構造を最適化.

次に、NetAdapt で、フィルターの数をレイヤーごとに最適化

Network Improvements

Network Search に加え、ネットワーク自体の工夫も加える.

最適化されてたネットワークの最初と最後に工夫を加える

Redesigning Expensive Layers

最適化したネットワークの中でも、 計算が多い部分(ネットワークの上流部分と下流部分)をさらに軽量化する.

ネットワークの下流部分

CNN 層の削減や、フィルターサイズの縮小を行い、軽量化する.

ネットワークの上流部分

活性化関数を変更し、 フィルター数を減らしても変更前の精度と同等の精度を実現.

h-swish

所々にある活性化関数を ReLU から、提案手法の h-swich に変更.

活性化関数 switch

 switch (x)\ =\ x\ \cdot\ \sigma (x)



 \sigma (x)シグモイド関数.



上のような非線形化は、精度向上が見込めるが、シグモイド関数は比較的計算コストが高いので、改善.

活性化関数 h-switch

 switch (x)\ =\ x\ \cdot\ \displaystyle \frac{ReLU6(x+3)}{6}



 ReLU6 (x) は最大6まで出力される ReLU 関数.



参考

  • Searching for MobileNetV3
    • [2019]
    • 3 Efficient Mobile Building Blocks
    • 4 Network Search
    • 5 Network Improvements
      • 5.1 Redesigning Expensive Layers
      • 5.2 Nonlinearities
    • arxiv.org

Web サイト

  • 【論文まとめ】MobileNet V1, V2, V3の構造

  • MobileNet(v1,v2,v3)を簡単に解説してみた

非常に参考になりました. 感謝します.