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- 確率 #まとめ編
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加法定理
事象 と とが背反事象、すなわち であるとする.
確率の公理によって、
となる.
これを加法定理と呼ぶ.
一般化
次に、事象AとBとは背反事象でなく、共通部分をもっている場合を考える.
は の3つの事象の和事象であり、
これらの事象は互いに排反であるので
が成立する.
さらに、
が成立し、左辺の各項は、排反事象であるので
が成立し、式 (2.b) と (3.b) 以下のように変換できる.
これを式 (1) に代入する.
となる.
これが加法定理の一般的な形式.
と が排反事象の場合は となるので、最初の式 (0) も成立する.
例
例1
さいころ投げにおいて、奇数の目が出る事象を 、3以下の目が出る事象 とする.
事象を集合で表現すると、
各事象の確率は、
の確率は以下のように計算できる.
集合で考えれば、となるので、直接計算もできるが、 本例は計算から求められるという内容になる.
例2
3つの問題 からなるテスト問題がある.
それぞれの正解率は以下の通り.
AとBのどちらも正解: 6%, BとCのどちらも正解: 5%, CとAのどちらも正解: 5%
全問正解: 2%
そこで、「0点でない人」の確率を求める.
「0点でない人」はつまり、A, B, C のどれかを正解している人.
まず、3つ以上の事象の和事象についての一般化する.
問題の条件を代入することで、解答を手に入れることができる.
多次元化
同時確率
さきほどの は、事象 と事象 の2つの事象のどちらかが発生しているしていることを表現している.
なので、 は2つの事象の和事象についての確率を考える.
以下のように表現する.
これは、確率変数 が をとる確率を上のように表現し、同時確率と呼ぶ.
また、前提として確率変数 と は互いに関連し合わないとする.
2つのサイコロ があり、それぞれがある目を出す事象の確率を定義するようなイメージ.
そこで、この同時確率の表記で、加法定理を示す.
まとめ
- 複数の事象の和事象の確率を計算する方法のひとつとして、加法定理を利用することができる
- 同時確率を用いることで、別の事象との確率式への置き換えも可能