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線形重回帰における最小二乗法
#01 では、線形単回帰での最小二乗法を考えた.
回帰分析
最小二乗法 #アルゴリズム編 #01
その場合は、説明変数が 1 つだけだったので、回帰係数は 2 つのみだった.
しかし、説明変数が複数だった場合はどのような計算を行うのか考える.
K 個の説明変数を重回帰方程式 は以上のようになる.
( の係数は調整して 0 始まりにした.)
データ は k番目の説明変数で、i 番目のデータという意味になる.
誤差項は、#01 同様に考えると以下のようになり、
その二乗和が最小化するための目的の関数になる.
最小化する関数 :
#01 同様この関数を最小化するため、 で編微分し、それを 0 として k+1 個の連立方程式を解く.
解いた結果求められる は、単回帰同様 標本回帰係数 となる.
また、それらを用いた重回帰方程式を 標本重回帰方程式 と呼ぶ.
ここまでは、#01 の単回帰の推定の手順と同様.
行列の適用
#01 では、2つのパラメータ係数を 連立方程式を解くだけだったが、
説明変数が k 個ある場合は k + 1 個のパラメータを推定してする必要がある.
そこで、連立方程式を解くために行列を使用して表現することで、いくつかのメリットを享受できる.
(1) の式をデータ番号 i を使わずに書くと以下のようになる.
細かいところだが、 のように変更する.
この連立方程式を行列の形式で表現する.
各行列を以下のようにして、
以下のように、行列の形式に書き直す.
- : n次元観測値ベクトル (目的変数ベクトル)
- : 計画行列
- : 回帰係数ベクトル
- : 誤差ベクトル
このようにして、行列で表現することができる.
計算方法
まず、行列形式で最小化する目的の関数 S を表現する.
これを最小とする が推定値となる.
では、ベクトル変数 で をベクトル微分する.
以下ベクトル微分のルール.
以下、微分結果
(2) の最後の式を 正規方程式と呼ぶ.
そして、(2) を 0 とおいて、解 を求める.
まとめ
- 重回帰のような説明変数の線形和のような形式なら、行列形式を適用して最小二乗法を適用して係数パラメータを利用できる
- 行列表記をすることで、表記や計算を簡略化できる
参考
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- 13 回帰分析
- 13.4 重回帰分析
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- 13 回帰分析
多変量解析入門
- 2 線形回帰モデル
- 2.2 多変数間の関係を捉える
- 2.2.2 モデルの推定
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関連動画
#01 【一問一答】 最小二乗法
#02 【一問一答】 回帰と行列