オムライスの備忘録

数学・統計学・機械学習・プログラミングに関することを記す

【金融時系列解析】乖離率 / Deviation Rate #アルゴリズム編

Index

乖離率 / Deviation Rate

金融時系列解析における、テクニカル分析の一つ.

計算方法

乖離率は、移動平均線から価格がどの程度離れて (乖離して) いるかを数値化した指標.

移動平均線と比較しているため、移動平均乖離率と呼ばれる.
 乖離率\ =\ \displaystyle \frac{価格 - 移動平均}{移動平均}\ \times\ 100(\%)

見方

価格は、上がったり下がったりするが、平均移動線から大きく離れる (乖離する) ことはあまりない.

しかし、時には価格が急騰 (あるいは急落) して、移動平均線から大きく乖離することもある.

ただ、移動平均線から大きく乖離した状態がいつまでも続くことはなく、いずれは急騰 (急落) が収まって、 価格は平均移動線に近づく.

売買の判断

価格が移動平均線から大きく上に離れると、乖離率もプラスの大きな値を取る.

そこで、そのような状況になったら、利益確定のために売ると良い.

一方、価格が平均移動線から下に大きく離れて、乖離率がマイナスの大きな値を取ったら、 購入してポジションを切り替えるのが良い.

この考えは、グランビルの法則にあたる.

エンベロープ

価格が移動平均線から極端に乖離することあ少ないので、移動平均線からある程度乖離した位置に線を引くと、 その範囲内に価格の動きからほぼ収まることになる.

このようにして引いた線のことを、エンペロープと呼ぶ.

実装編

参考