オムライスの備忘録

数学・統計学・機械学習・プログラミングに関することを記す

【時系列解析】検定

Index

検定

自己相関の検定

データが自己相関をもっているのであれば、その自己相関構造を記述できる時系列モデルを構築し、 そのモデルを予測などに用いることができる.

逆にいえば、データが自己相関を持っていないのであれば、時系列解析でできることは、非常に限られてしまう.

統計量

自己相関の検定を行うためには、まず自己相関の推定値を計算する必要がある.

期待値を求め、自己共分散を求めることができれば、自己相関係数を求めることできる.

仮設検定

この標本自己相関  \hat{\rho}_{k} を用いて、



に対して検定を行う.

単位根過程の検定

Dickey-Fuller / DF 検定

真の過程を AR(1) モデルと仮定し、

  • 「過程が、単位根 AR(1) 過程である」という帰無仮説
  • 「過程が、定常 AR(1) 過程である」という対立仮説に

対して検定する.

拡張 DF / AFD 検定

DF 検定では、真のモデルが AR(1) 過程と仮定されていた.

しかしながら、AR(1) 過程でモデル化できる経済・ファイナンスなどのデータは、 限られており、この仮定は、現実的でない場合も多い.

そこで、この仮定を緩めて、DF 検定を拡張した検定を考える.

真のモデルが、AR(p) 過程であることを仮定した検定が ADF 検定である.

参考